アルコール・ギャンブル・タバコ・買物依存を克服!心理戦略をご紹介

「やめたいのにやめられない」そのような依存症に悩まされていませんか?ダメだとわかっているのに、やめられない依存症はこころの病気です。病気は治せます。依存症も正しく付き合えば必ず克服できるのです。本記事では依存症と心のつながりを紐解き、心理戦略について解説しています。依存症に悩まされている方は必見です。

1. 依存症はなぜ自分でコントロールできないのか

まず依存症はなぜ自分でコントロールができないのか、依存症の種類とその理由について解説していきます。

1-1. 依存症の種類

依存症は物質依存とプロセス依存、関係依存という3つの因子にわけられます。アルコールやタバコは物質依存、ギャンブルや買い物はプロセス依存です。物質依存とは、その物質を得ることによる快楽や刺激に依存します。一方プロセス依存は、その行為を行なうプロセスで得られる快楽や刺激に依存します。関係依存もおなじく、一定の人間関係に依存することをいうのです。 とくに物質依存とプロセス依存は、快楽や刺激を求めることに依存する共通点があります。物質依存は、その物質に含まれる依存性のある作用により、脳の新経路に変化が起こるのです。物質を摂取していないと「不安」に感じるようになり、また同じ物質を接種します。これを続けることで摂取する量や頻度が増え、抜け出せない依存状態になるのです。 一方でプロセス依存は、その行為を行っている際の脳から発生される「ドーパミン」に依存しています。ドーパミンとは、楽しいと感じたときに脳から発生される神経伝達ですが、ドーパミンの放出が長期的に続くと脳の神経回路が変化し、依存症になってしまいます。

1-2. 依存症と心の関係

自分の意思でやめられなくなってしまう原因は「脳」といわれていますが、実は「心」の問題でもあるのです。

  • その行為が心地よいと感じると「不安」や「不快」場面に出くわしたとき、心地良いと感じる行為をしたくなる。
  • 日常生活にある「不安」から逃れるために、モノや行為に頼りたくなる。

上記のような、ストレスや不安という心の問題が依存の原因になるのです。

1-3. 心理的なアプローチの必要性

依存病を根本的に治すためには、心理的なアプローチが重要です。どれだけ脳で考えても、心の状態が健康でなければ依存から抜け出すのは難しいでしょう。依存症を克服するためには、心の問題にアプローチすることが重要です。まずは心を整えることで、脳を整えることにつながります。臨床心理学では、以下のようなアプローチ方法が行われます。

  • 認知行動療法
  • マインドフルネス
  • ソーシャルスキルトーニング
  • グループセラピー
  • 家族療法やカップルカウンセリング

認知行動療法は効果がある心理療法として、世界中で用いられている治療法です。「お酒を飲まずには眠れない」「イライラしたら買い物で発散する」などといった、因果関係を気づかぬうちに脳が学習しています。認知行動療法は、この因果関係を習慣や考え方から改善して回復を助けるのです。 アプローチ方法は、臨床心理士が行っている「こころの相談室」によって異なります。どのようなアプローチ方法でも心に問いかける心理療法は、非常に効果的といえるでしょう。心の専門家に相談することは、依存症を回復させる一番の近道です。

2. 依存症を克服するために、まずは環境と心を整えましょう

心理的なアプローチとは、どのような方法があるのでしょうか?以下で解説していきます。

2-1. 環境を整える必要性

まず依存症を克服するためには、環境が重要です。お酒やタバコに依存している場合は、家に置かないことや喫煙している人と離れることも必要でしょう。しかし依存してきたものを、すぐに断ち切れないから悩むものです。環境を整えると同時に、心も整えていく必要があります。

2-2. 心を整える必要性

心の健康を取り戻すためには、専門家への相談が欠かせません。なぜなら自分で依存を断ち切れるのであれば、悩まないからです。依存から抜け出せない状況は、心が不調である証拠でしょう。病気を病院で治すように、心の問題も専門家が解決します。

3. 治らない依存に悩む方は、理学療法士のカウンセリングを

理学療法士のカウンセリングとは、心療内科や精神科と違い、薬物療法をつかわず心にアプローチをする心理療法です。もちろん重度のアルコール依存などには医学の力も必要でしょう。しかし薬物療法に頼る必要がない場合もあります。心のプロである理学療法士と話をすることで「自分はなにを不安に感じているのか」「どういった問題を心に抱えているのか」を明確にし、解決に導いてくれるのです。 心療内科や精神科と違ったアプローチで、心の問題を解決してくれるのが理学療法士のカウンセリングです。

4. まとめ

本記事ではアルコール・ギャンブル・タバコ・買物依存を克服できる、心のアプローチ方法をご紹介しました。依存症は「脳」と「心」の問題です。依存症を克服するためには、心理的アプローチが欠かせません。物質やプロセス、関係の依存タイプを理解し、心の問題に焦点を当てた治療が必要です。臨床心理学や理学療法士のカウンセリングが有効的といえるでしょう。環境と心を整え、専門家のサポートを受けて、克服への一歩を踏み出すことが大切です。 奈良県奈良市で、依存症を克服したいと考えている方は「奈良こころの相談室」にご相談ください。カウンセラー業に長く携わり、多くの心の相談を受けてきた経験で、あなたの悩みを解決します。初回カウンセリングは90分9,000円です。詳細はホームページをご覧ください。お問い合わせをお待ちしております。