病名が確定して落ち込んだら？カウンセリングがおすすめの理由をご紹介

親が認知症ではないかと感づいてはいても、実際に病名を告げられると落ち込むことがあります。また手術の同意書へのサインが、不安を掻き立てることもあります。病院は基本的に病気を治療する場所であり、漠然とした不安や落ち込みは治療できません。そのため不安や落ち込みにはカウンセリングがおすすめです。ここではカウンセリングがおすすめな理由についてご紹介します。

1. カウンセリングと診察の違い

カウンセリングと病院の診察は、そもそも目的が異なります。カウンセリングと診察の違いは何でしょうか。

1-1. 目的の違い

カウンセリングは、主に心理的な問題や感情的な課題に対する支援や指導の提供を目的としています。クライアントが自分の気持ちや考えを探求し、理解・向上させるのを支援するのが基本です。一方診察は医療的な問題や症状の評価と診断を目的としています。医師や専門家が患者の身体的な状態を評価し、病気や症状の原因を特定し必要な治療法の提案をするのが基本です。

1-2. 専門性の違い

カウンセリングは、心理学やカウンセリングの専門家によって行われます。カウンセラーは心理学の学位を取得していたり、カウンセリングの訓練を受けていたりするのが一般的です。診察は医師や医療従事者によって行われます。

1-3. アプローチの違い

カウンセリングではクライアントとの対話やコミュニケーションを通じて、問題の解決や対処方法を探ります。クライアントが自己理解を深め、問題の克服を支援するアプローチです。診察では医師が患者の身体的な症状や健康状態を評価し、必要に応じて検査や治療を行います。医学的な知識や診断技術に基づいて行われ、心理面のフォローは行われません。病院で親の認知症が判明し、落ち込んでしまった場合は、カウンセリングにより心の負担を軽くできます。

2. カウンセリングを受けるメリット

カウンセリングを受けるメリットは、次の4つがあげられます。

2-1. 自分の状況を整理できる

カウンセリングは、カウンセラーと話すことで自分の状況を整理できるのがメリットです。カウンセラーは、客観的な立場から状況や問題を見つめられます。自分では気づかない側面やパターンを見つけ出し、理解する手助けをしてくれるでしょう。またカウンセリングを通じて、自分の感情や思考を整理できます。感情が混乱している場合や、複雑な問題に取り組んでいる場合でも、カウンセラーは整理しやすいように手助けしてくれます。

2-2. 安心感を得られる

カウンセリングを受けると、安心感を得られるのもメリットです。悩みや不安はひとりで抱え込むと負担が大きくなっていきます。カウンセリングでは、自分の感情を受け入れることが奨励されます。感情を否定されることなく受容されることで、安心感が得られるでしょう。自分の感情に素直に向き合うことで、心の内面に安定感が生まれます。

2-3. 解決のきっかけをつかめる

カウンセリングを受けるメリットは、解決のきっかけをつかめることです。カウンセラーは客観的な第三者の立場から問題を客観的に見つめる手助けをし、悩みや問題に対して新しい視点やアプローチを提供してくれます。これにより従来の考え方や行動パターンから抜け出し、問題解決の新しい方法を見つけるきっかけとなります。

2-4. 悩みや不安の再発防止につながる

カウンセリングを受けるメリットは、悩みの再発防止につながることです。自分の悩みや問題の根本的な原因を理解でき、再発の可能性がある問題を解決するための適切なアプローチを見つけられます。またカウンセリングでは適切なストレス管理や問題解決のスキルを学べます。将来同様の悩みが再発した際に、より効果的な対処方法を身につけられるでしょう。

3. カウンセリングの種類

カウンセリングには、対面とオンラインの大きく2種類があります。

3-1. 対面カウンセリング

対面カウンセリングは、カウンセリングルームなどでカウンセラーと対面で行うものです。クライアントとカウンセラーのコミュニケーションがより直接的であり、非言語的な情報も取得しやすいという利点があります。またクライアントが安心感を得やすいというメリットもあります。

3-2. オンラインカウンセリング

オンラインカウンセリングは、ビデオ電話や電話で行うカウンセリングです。地理的に対面カウンセリングを行うのが難しい場合に、用いられる方法です。

4. まとめ