子どもは親からたくさんの愛情を受けて成長します。乳幼児期にたくさんの愛情を注ぐことで、温かい心が育まれます。小さい頃に受けた愛情は、大人になっても忘れないものですから、たくさんのスキンシップを取って接していきましょう。
愛情不足のまま育った子どもの将来
愛情不足のまま育った子どもは、「愛着障害」を招く恐れがあり、キレやすくなる、人を信じられなくなる、弱い立場の人に威張り散らすなど、社会的に生きづらい人格へと育ってしまう可能性があります。
また、「自己愛性人格障害」や「アダルトチルドレン」だけでなく、最悪の場合は「うつ病」をも引き起こしかねません。さらに恐ろしいのが、「愛情不足の連鎖」です。こうして愛情不足で育った経験から、自分の子どもにも同じように接してしまう傾向にあり、孫やひ孫の世代へと負の連鎖が続いてしまう可能性もあるのです。
いっぱい愛情を注ぐほど成長する!
特に幼少期は、愛情をいっぱい注いであげる時期です。もちろん甘やかすのはNGですが、子どもが甘えてくることには問題はありません。以前は「甘えさせるとクセになる」と言われていた時期もありますが、今は、そうではなくなっています。子どもが甘え、その甘えに愛情を持って接することで、子どもは強い人間へと成長できます。
それは、親から愛情をいっぱい受けるほど、安心感を持てるためです。「親に守られている」「何かあれば頼って良いんだ」という安心感から、「新しいことにチャレンジしてみよう!」というやる気や勇気が自然と湧いてくるようになり、さらに様々なチャレンジへの挑戦や成功から、人間的に強い大人へと成長できるようになるのです。
「甘やかす」と「甘えさせる」の違いとは?
ここで知っていただきたいのが、「甘やかす」と「甘えさせる」、この2つの違いです。「甘やかす」とは、「過保護」や「過干渉」とも言われる行為です。お菓子をすぐに買ってあげたり、子どもの身のまわりの世話をすべてやってしまったりなどの行為を指します。もちろん、こうして甘やかすのはNGです。
「甘えさせる」とは、抱っこをしてあげる他、助けを求めてきたときやさみしそうなときに手を差し伸べてあげるなどの行為を指します。心理的・情緒的な欲求を受け入れてあげるのです。冷たくあしらわずに、優しく応えてあげてください。