うつ病の種類

うつ病という言葉を聞くと、ほとんどの方がどのような状態なのかイメージできるかと思います。うつ病といっても種類は1つだけではないことはご存知ですか?医学的には気分障害といわれ、主に3つの種類に分けられます。代表的なうつ病の種類以外は、うつ病の状態や特徴に合わせて、簡単な名称がつけられています。

代表的なうつ病の種類

大うつ病

一般的にうつ病といわれるものは、「大うつ病」のことを指します。大うつ病は強いうつ状態が続くもので、現在このタイプのうつ病の方が増えています。

大うつ病の方は興味・喜びの喪失、焦り・思考制止、睡眠障害や体の痛み、極端に偏った考え方、死にたいという願望などが現れます。大うつ病とは気分障害が大きい、重いと思うかもしれませんが、「主たるタイプ」という意味があります。

気分変調症

気分変調症は、抑うつ状態は軽いのですが、その状態が長く続くタイプです。若い方に多いと言われており、特に男性よりも女性に多く見られます。1日中気分がすぐれない状態が2年以上続くことが特徴です。また、気分変調症の方は、睡眠困難、食欲不振または過食、自分はダメな人間などの認知の歪み、集中・決断できないなどの傾向が現れます。マイナス思考は性格や考え方だけでなく、気分変調症が原因とも考えられています。

双極性障害

双極性障害は、以前は「躁うつ病」と呼ばれており、異様に気分が高揚する躁状態と、長時間気分が落ち込む抑うつ状態の2つの極端な気分の波があるタイプです。躁状態やうつ状態が続く期間は数カ月~数年にわたり、どちらも現れない時期もあり、判断が難しくなっています。正しいケアを行えば、状態を軽くできます。

その他にもいろいろあるうつ病の種類

微笑みうつ病

心に抑うつ状態を抱えながら、周囲に心配をかけまいと、誰かといる時は微笑みを絶やさないうつ病のことです。微笑みうつ病は努力家で負けず嫌い、世間体を気にする方がなりやすい傾向にあります。

退行期うつ病

退行期うつ病は「初老期うつ病」や「更年期うつ病」とも呼ばれ、60~65歳くらいの方がかかりやすい傾向にあります。抑うつ状態が体に不調となって現れやすく、本人が抑うつ状態を認めないケースもあります。

仮面うつ病

仮面うつ病は心の不調は出にくく、頭痛やめまい、微熱など体に不調が出やすくなります。そのため、うつ病だとは気づかず、内科などを受診するケースが多くあります。

季節性うつ病

ある決まった時にだけ抑うつ状態や睡眠・食欲に異常をきたすうつ病です。傾向としては大うつ病と似ており、その季節中は抑うつ状態に悩まされますが、季節が過ぎれば抑うつ状態が落ち着きます。

 

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