子育てとは楽しいものですが、同時に大変なものです。子育てはどうして疲れてしまうのか、理由を検証することで解消することにつなげていきましょう。また、子育てに疲れたときの対処法もまとめています。これから子育てをするという方も事前に知っておいた方がいいお話となっています。ぜひ参考にしてみてください。
子育てが疲れる理由
子育てをしてみると、どうしてこんなに疲れるの?と思った方が多いと思います。たまに子どもを預かるだけではそこまで疲れを感じませんが、毎日子育てをしていると疲れを感じてしまうものです。
自分の自由な時間がない
子育ては24時間体制であるため、自分の自由な時間を取りにくいです。未就学児の母親が1日の自由な時間は1時間未満という調査結果もあるように、自由な時間の確保は難しくなっているのでしょう。ひとりの時間というのは、精神的なストレスをためないために必要だといわれています。
子どもが産まれたばかりの時期は授乳や寝かしつけなどのお世話に時間を取られることが多いのですが、少し大きくなると動きまわるため、目が離せなくなります。
頼れる人がいない
子育てを頼れる人がいないことで、常に気が張っている状態となり、疲れにつながってしまいます。夫がいても帰りが遅くて頼れない、実家が遠いなど気軽に頼れる人がいないのであれば、自治体の子育てサービスを利用したり、保育園の一時保育を利用したりしましょう。
子育てを一人で抱え込んでしまうと、精神的に追い詰められやすくなり、同時に肉体的にも疲れてしまいます。誰かを頼ることは自分を守るために必要なことで、決して悪いことではありません。
思ったとおりに物事が進まない
子育てをしていると、思ったように物事が進まないのが当たり前です。家事をしていても、子どもの突発的なことで中断しなければならなくなることはよくあること。一人で仕事や家事をしているときにはあまりないので、イライラしてしまうこともあるでしょう。
その日のやらなければならないことに優先順位を付けて、これまで毎日していたことも2日に1回にするなど緩く設定することも必要です。いつも100点ではなく、70点くらいを目指すだけでもかなり気持ちが楽になります。
自分の頑張りを認めてもらえない
学生時代の勉強や仕事では点数が付いたり、報酬に影響したり、ときには上司が認めてくれたりと頑張りを認めてもらえる場面がありました。しかし、育児には頑張りを認めてもらえることがなく、「頑張って当たり前」「できて当たり前」の風潮があります。
これまで勉強や仕事で結果を出して認められてきた人こそ、この差を感じやすいでしょう。夫婦でお互いに頑張りを認め合うことで、お互いにやる気をアップさせ、明日への活力となります。
子育てが疲れたときの対処法
子育てに疲れていると感じたときは、自分を労わる意味を込めて対処法を実践しましょう。自分を真っ先に労わることができるのは、自分です。ちょっと時間ができたときに、その時間を無駄にせずに対処法を実践するようにしてください。
寝る
寝ることは本当に大切なことです。授乳や夜泣きで寝ることがままならない状態が続くと、精神面に悪い影響を与えますし、健康面から見ても問題です。まとめて寝る時間が取れなくても、10分、20分の仮眠でも構いません。
最近では昼下がりに仮眠時間を設けている会社もあるくらいです。仕事の生産性を高めるために導入されていますが、子育て中はストレスがたまりにくくなる、身体や脳を休める効果があります。
文字に残す
ストレスに感じていることを文字にすると解消効果があるといわれています。筆記開示と呼ばれる方法であり、イライラやストレスに思うことを書くことで心の健康へとつなげる効果もあります。
好きな音楽を聴く
音楽を聴くことで気持ちを落ち着かせる効果があり、精神的にもよりよい影響をもたらします。特に好きな曲がない場合は、リラクゼーション効果のある音楽でもいいでしょう。子育てをしながら、リラックスできるような音楽をかけるのもおすすめです。
自分へのご褒美においしいものを食べる
自分の好きなものをご褒美として食べるのもおすすめです。最近は宅配サービスも普及しているので、自宅にいてもおいしいものが食べられます。1週間子育てを頑張った自分にご褒美でもいいでしょう。自分の好きなものというのがポイントで、スイーツなどの甘いものにこだわる必要はありません。
まとめ
様々な理由で子育てに疲れを感じるといわれていますが、その多くは一人の時間が持てないことだといわれています。子育てに疲れないようにするためには、頑張り過ぎないことです。自分を労わることができるのは自分だと認識し、頼れる人やサービスは利用するようにしましょう。
自分なりに色々やってはみたけれど、子育てに行き詰ってしまった、専門家に話を聞いて欲しいというときは、奈良県にある「奈良こころの相談室」にご相談ください。臨床心理士の資格を持つ代表が専門家の立場から的確なアドバイスをさせていただきます。