「傍から見て仲がよさそうな夫婦であっても、実は問題を抱えている」これはよくあることです。仲がよさそうだといわれていた夫婦が突然離婚することもありますし、熟年夫婦の離婚も増加傾向です。しかし、夫婦間の問題は相談しにくいもの。実際に夫婦間で起きがちな問題と相談するときに誰にするのかについて紹介します。
夫婦間に起きてしまいがちな問題とは?
夫婦間に起きてしまいがちな問題とはどのようなものがあるのでしょうか。よくある問題を知ることで、夫婦間に起きる問題を回避し、まわりの夫婦がどのようなトラブルを抱えているのか知ることができます。
お金について
夫婦間で起きやすい問題、それは「お金」についてです。夫婦二人で暮らしているうちは、家計をどうするか(別財布にするのか、まとめるのか)、子どもが産まれると教育費についての問題が起きがちです。
上記のように生活するお金や教育費、住宅購入などのお金の悩みはそこまで深刻な問題ではないかもしれません。離婚理由になりやすいのは、夫婦のどちらかがギャンブルにのめり込む、隠れて借金をしているなどのお金の問題です。借金の金額も大事ですが、隠し事をされていたことで夫婦間のその後の関係に影響を及ぼします。
子育てについて
子どもの育て方について意見が相違していることで、問題が起きやすいです。どのような進路にするのか、習い事の問題などお金が絡んだことは問題になりやすいでしょう。
また、子どもが小さいうちにありがちなのが、しつけの問題です。現代でも、父親が子どものしつけは母親の役目だと思っている男性がいます。最近は子育てをする父親も増えてきましたが、まだまだ親になりきれていない父親も多く夫婦間の問題になりがちです。
家事の分担について
共働き家庭が多くなるにつれて、夫婦間の家事の分担について問題が生じることがあります。共働きなのに妻が家事をして、夫はゴミ出し程度しかしないという場合もあります。夫側が「手伝っている」という考えを捨てることが必要。共働きの場合の家事は夫婦で分担しないと、確実に揉めるもとになります。
不倫など異性関係について
夫婦が若いうちは不倫問題も起きがちです。最近は夫だけではなく、妻側も不倫に走ることが増えてきました。不倫までいかなくとも、異性との付き合い方について夫婦間でどこからがNGなのか話し合っておく方がいいでしょう。異性との付き合い方の価値観は人それぞれ違うため、本来ならば恋人同士のときに価値観を共有しておいた方がよさそうです。
義両親との不仲
嫁姑問題が主ですが、義両親との問題もおきがちです。一般的に、夫側の母親(姑)は嫁に対して厳しい目で見ていることが多く、その気はなくてもイビリと思われがちです。このときに、間に入る夫が嫁側に付かないと夫婦間が揉めることになるでしょう。
一方で、妻側が結婚をしても実家に入り浸っている、実家との密着が強すぎる場合も問題になることがあるでしょう。いずれにしても、結婚した子どもに対して一歩下がって親が対応できないとトラブルになりがちです。
セックスに関する問題
セックスに関する問題は妊活に関することから、セックスレスの問題、片方が無理やりセックスを強要するといった問題まで多岐にわたります。日本の夫婦はセックスレスの割合が50%を超えています。セックスレスでもお互いに納得していればいいのですが、片方が不満に思っていれば夫婦間の問題となるでしょう。
また、夫(妻)に性的な魅力を感じなくなった、異性として見ることができないという場合もあり、難しい問題です。
夫婦間の問題は誰に相談する?
夫婦間の問題は気軽に誰にでもできる問題ではありません。恋人同士のときの問題であれば気軽に誰かに相談できたのに……と思われている方もいるはずです。恋人から夫婦になると、何故だか相談しにくくなります。また、信頼でき口が堅い友達であっても、独身の人には相談しにくいときもあります。
自分の親
自分の親に相談する場合は、親との関係性が良好である場合に限定されるでしょう。親としては我が子の夫婦間の問題を心配しながらも、世間体を気にして離婚はできるだけ回避して欲しい、子どもがいる場合は子どものためにも我慢するようにと考える場合が多数を占めているからです。
親に相談したことでがっかりするようなケースもあるため、自分の親に相談するときはよく考えてからにした方がいいでしょう。
自分の子ども
自分の子どもが高校生以上になれば相談するというケースもあります。子どもは夫婦の問題にはドライに対応することが多いようです。また、実際に夫婦をいちばん近くで見ているため、隠すにも隠せない場合があります。離婚を前提にしている場合は、相談せずに決めてしまうのは問題があるため、いずれにしても相談することになるでしょう。
仲のよい友達
親友と呼べる存在がいれば、その人に相談する場合もあります。しかし、親友が独身であれば相談しても理解してもらえないこともあるかもしれません。仲のよい友達に相談する場合は、口が堅く、話を理解してくれるかどうかもよく考えて決めた方がよさそうです。
会社の同僚
会社の先輩や同僚は一日のなかでも長い時間一緒にいる人であるため、プライベートな話をすることもあるでしょう。しかし、相談する相手はよく考えた方がよく、口外する可能性も否定できません。夫婦間の問題は相手をよく選んで相談することが必要です。
まとめ
夫婦間の問題はひとりで抱えていても解決はできません。夫婦間で話し合いができ、上手くいけばいいのですが、なかなか難しいものがあるでしょう。そのようなときに、親をはじめ信頼できる人、口の堅い人に相談する人もいます。ただ、まわりの人に話をして的確なアドバイスが得られない、考え方を変えることができないこともあります。
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